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会社から低金利で借りられる貸付金制度とは?

買い物好きの涼子さん

ケガをして入院しないといけなくなってしまったの。
お金が足りないから、カードローンで借りようかと思うけど、金利が高くて返すのも大変だし。

何かいい方法ないかしら?

ラッキーくん

それなら、会社の貸付金制度を利用するのがオススメですよ!

ショッピングや趣味が目的の場合は利用できないけれど、緊急の場合なら、カードローンやキャッシングよりずっと安く借りられますよ!

会社の貸付金制度とは?

会社の貸付金制度とは、

  • 従業員貸付金制度
  • 社内貸付制度
  • 社員貸付制度

などと呼ばれることもありますが全て同じ制度のことで、その会社で働いている従業員に対して会社側がお金を貸すことを指しています。

ケガや病気、出産、子どもの入学資金など、まとまったお金が必要になることってありますよね。

お金が足りない時にまず思いつくのは、銀行カードローンや消費者金融のキャッシングだと思いますが、金利が高く支払いが困難になり、生活難に陥ってしまうケースもあります。

そんな時、会社の貸付金制度なら、カードローンやキャッシングよりずっと低い金利で借りられます。

従業員を金銭トラブルから守るといった意味合いも会社の貸付金制度にはあるのです。

実際に利用するには?

まずは、会社に貸付金制度があるかどうか確認しましょう。

手続の流れは、だいたい以下のようになります。

  1. 上司や福利厚生担当者に相談
  2. 必要書類(申込書・必要経費の見積書など)を提出
  3. 審査
  4. 給与口座に振り込まれる

審査にかかる時間は会社によってまちまちです。
他にも会社によって違う点があるので、疑問や不安に思うことがあれば率直に担当者に相談するのがベストです。会社の貸付金制度

会社の貸付金制度のメリットとは?

それでは、会社の貸付金制度にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

会社の貸付金制度には、従業員だけでなく会社側のメリットもあります。
双方がWIN―WINの関係になれる制度でもあるのです。

従業員側のメリット

従業員側のメリットとしては、以下の2つがあります。

  • 低金利で利用できる
  • 返済スケジュールについて相談できる

それぞれ説明しましょう。

▶低金利で利用できる

従業員側の最大のメリットとなるのが、金利の低さです。

消費者金融やクレジットカードのキャッシングを利用すると、実質年率で18.0%程度の金利が取られる可能性があり、金利の支払いだけで首が回らない状態になってしまいかねません。

会社の貸付金制度を利用すれば、年利は非常に低く抑えられます。
利息の設定率はそれぞれの会社で異なりますが、一般的に1.0~5.0%です。

金融機関の最低金利プラス0.3%といった基準を設けている企業も多いですが、消費者金融業者の最低金利の多くが4.0%台ですから、これに0.3%プラスしても5.0%以内で貸付がしてもらえるのです。

高い金利で借りてもすぐ返せるのならよいですが、返済が間に合わず、また他の金融機関から借りる、といった多重債務状態になってしまうと、借金のことで頭がいっぱいになってしまい、仕事に集中できません。

会社の貸付金制度には、今の生活を守る、といった機能もあるのです。

▶返済スケジュールについて相談できる

通常の生活に戻すためには、無理のない返済スケジュールが大切です。

民間の金融機関で借りた場合、決められたとおりに返済するしかありません。

これに対し、会社の貸付金制度の場合は、担当者が給与のシステムを把握してくれているので、月々の給料やボーナスのタイミングを考慮して無理のない返済スケジュール</span>を立てることができます。

会社側のメリット

会社側のメリットとしては、以下のようなことが挙げられます。

  • 従業員を仕事に集中させることができる
  • 給与から返済額を天引きできるので貸し倒れリスクが少ない
  • 福利厚生の一つになる

▶従業員を仕事に集中させることができる

会社の貸付制度は、社員を金銭トラブルから守る、といった意味合いが強い制度です。

消費者金融などを利用してしまうと、次々と借金を重ねてしまう可能性もあります。
そうなると、日々の仕事もままならなくなります。
会社としても業績が落ちかねない事態です。

会社の貸付金制度であれば、低金利なので、社員も返済がしやすくなります。しかも、返済をしっかり行おうと仕事に今まで以上に力が入る、といったことまで考えられます。

▶給与から返済額を天引きできるので貸し倒れリスクが少ない

お金を貸すとなると注意しなければならないのが、返済してもらえないリスクです。
貸したお金が返ってこないようなことがあれば、会社にとって大きな痛手となってしまいます。

その点、会社の貸付金制度の返済は、以下の3つの条件を満たせば、給与からの天引きという方法も採用できるのです。

  • 会社の貸付金制度の規定があること
  • 福利厚生を目的としていること
  • 返済に関する労使協定を結んでいること

社員に支払う給料から毎月自動的に返済金額分を差し引けるので、働き続けてもらえるのであれば貸し倒れてしまうことは考えにくいです。
会社にとってリスクが低い貸付金制度の一つといえます。

▶福利厚生の一つになる

社員にお金を貸すことが福利厚生の一つになる、といったメリットも見逃せません。

この制度があることで、「社員に対して思いやりのある企業」といったアピールができるわけです。

会社のホームペーや新入社員募集用のパンフレットにも記載できます。

社員の中には将来的に結婚をする、といったことを考えている方もいるでしょうし、子供の入学を控えているケースもありますよね。
貸付金制度は、将来的にお金がかかる可能性がある若い人たちにとって大きな魅力です。

貸付金制度のを利用する際の注意点

困った時にはぜひ利用したい貸付金制度ですが、利用に際して何に注意すればよいのでしょうか。

利用目的が限られる

従業員の生活を守るのが目的なので、趣味やレジャーなどの目的で借りることはできません。
災害、ケガや病気、出産、教育資金など緊急のものに限られます。

勤続年数によって制限がある場合も

ある勤続年数に達しないと制度を利用できない場合もあります。
また、利用できても、金額の上限に差があることもあります。

手続が面倒

社内でお金を借りる以上、仕方がありませんが、様々な上司の許可が必要な場合もあります。
連帯保証人が必要になることもあります。

社内でバレたくないと思っている方にとっては、結構大変かも知れません。

給料やボーナスの前借りと貸付金制度の違い

次の給料日まで待てないから会社から借りる、という意味では、給料やボーナスの前借りと変わらないような気がしますね。

前借りと貸付金制度、どこが違うのでしょうか?

「前借り」とは?

まず、給料やボーナスの「前借り」の意味ですが、

  1. 既に働いた分の賃金を支給日よりも前に受け取ること
  2. これから働く分も含めて借りること

の二つの意味で使われています。

このうち、1.の「既に働いた分の賃金を支給日よりも前に受け取ること」は認められています。

実際に前借りを認めるかどうかは会社の裁量によりますが、労働者が病気にかかってしまったり、災害にあってしまったりした場合は、会社が前借りを許さなければならないことが法律で定められています。

労働基準法 第3章 (非常時払) 第25条より

「使用者は、労働者が出産、疾病、災害その他厚生労働省令で定める非常の場合の費用に充てるために請求する場合においては、支払期日前であっても、既往の労働に対する賃金を支払わなければならない。

もし、会社に貸付金制度がなくても、こうした「前借り」であれば可能なので、いざという時のために覚えておいてくださいね!

次に、2.の「これから働く分も含めて借りること」ですが、こちらは認められていません。

つまり、既に働いた分の賃金を早めに受け取ることはできるけれど、「それだけでは足りないので、これから働く分も借りたい!」とお願いしても、それはできないのです。

というのは、労働基準法で以下のように定められているからです。

労働基準法第17条(前借金相殺の禁止)

使用者は、前借金その他労働することを条件とする前貸の債権と賃金を相殺してはならない。

ちょっとわかりにくいですが、要するに、会社側は、これから働く分の報酬を従業員に貸しておいて、実際に働いた後に、その賃金の一部を勝手に返済に充ててはいけません、ということです。

先に賃金を渡しておいて、その分働くことを強制してしまうのを禁じているのです。

ということは、「前借り」だけでは、工面できる金額が限られてしまうということですね。

貸付金制度は「前借り」とどこが違う?

これに対して、「貸付金制度」は、賃金を早く受け取るのではなく「借入れ」です。

「前借り」だけでは足りない場合もあると思いますが、「貸付金制度」であれば必要な金額を「借入れる」ことができるのです。

ただし、貸付なので利息をつけて返済しなければなりません。

さて、返済といえば、先ほどの労働基準法17条の「借りたお金をお給料で相殺してはいけない」という条項に従って、給与天引き不可ということでしょうか?

確かに、貸付金についても会社が「勝手に」給与天引きしてはいけないのですが、「貸付金制度」の場合は、労使協定の中で給与天引きについて記載しているなどの条件を満たしていれば、給与からの天引きが可能です。

借りる側としても、給与天引きのほうが便利ですよね。

編集部まとめ

普通に暮らしていても、ケガや病気、はたまた災害などで、予想外の出費があるものです。
そんな時、会社の貸付金制度がオススメです!

手続が多少面倒な場合もありますが、カードローンやキャッシングに比べてずっと低い金利で借りることができます。

上手に利用して、大変な時期を乗り越えられるといいですね!