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怖い人が来る取り立ては貸金業法21条で禁止

借金することの怖さって、
「もし滞納して返せなかった時に怖い人が家に取り立てに来る」という昔ながらのイメージが強く残っているからではないでしょうか?

  • テレビドラマ
  • ニュース
  • マンガ

などでそういった光景を見ているので、怖さが脳に刷り込まれてしまっているような気がします。

ですが、過去には実際に、恐怖を感じるような強引な取り立てが行われていたのですね。

過去にあった実際の取り立て

借りたお金が返せなかった時に起こることとして、例えば以下のことを連想しませんか?

  • 夜討ち朝駆けで怖い人が家にやってくる
  • 夜遅く、朝早くに電話がかかってくる
  • ヤクザ風の人が家の前でタムロしている
  • ドアをドンドンと叩かれる
  • 借金返せ!と張り紙を貼られる
  • 自宅にあがり込まれて大声で恫喝される
  • 暴力をふるわれる(顔だと証拠が残るから腹を殴れ!という会話が飛び交う)
  • 勤務先の会社にまで電話される
  • 会社に乗り込むぞと脅される
  • 親類(両親や親戚筋)まで直接的に返済を求められる
  • 友人や知人にも連絡がいく
  • 肝臓や腎臓を売れ!2つあるから大丈夫と言われる

違法な取り立ての実例

上記のようなことが消費者金融で借金を滞納すると起こることとして認識している方が多いと思います。

ですが、それはヤミ金を含む中小零細の街金だけで起きたことではありません。
2006年には大手であったアイフルでも強引な債務取り立てが問題になったのです。

2006年アイフルの違法取り立て問題

アイフル社員が強引な取り立てを行っている録音テープが公開され、2005年には「アイフル被害者の会」が設立されるなど、連日の報道ニュースで取り上げられるほどの社会問題となりました。

そして、2006年にはアイフルが貸金業法に違反する取り立てを行ったとして、近畿財務局と金融庁から全店舗(1900以上の有人、無人を含む店舗)の業務停止命令を受けました。

どのような違法な取り立てがあったのかというと、5つの支店において、

  • 友人や知人から借金をしろと言った
  • 債務者の家族にまで無許可で督促の書面を送った
  • 電話で荒々しい口調によって返済を迫った
  • 勤め先の会社にまで何度も催促の電話をかけた
  • 無許可で委任状を行使して公正証書を取得した

などが行われていたようです。

当時はチワワのテレビCMで破竹の勢いがあったアイフルですが、この事件の影響によってその後数年間はすっかり存在感がなくなってしまいました。

それでは法律は上記のような取り立てを禁止していなかったのでしょうか?

貸金業法によって規制されてきました

1983年に議員立法によって施行された貸金業規制法によって、規制はされてきました。
ですが、ご存知の通り、それ以降もしばらくの間はサラ金や闇金による取り立て地獄が平然と行われてきたのです。

完全に潮目が変わったのは、2006年(平成18年)

  • 改正された貸金業法の内容
  • そして上記のアイフル事件

でしょう。

以降は大手消費者金融による乱暴な取り立ては、ほぼゼロになりました。
さらに、厳し目の取り立てを行ってきた貸金業者も営業停止になることを怖れたことによって、かなり債務者保護が進んだと言われています。

貸金業法21条で禁止されていること(まとめ)

最後に、現在の貸金業法21条(取立て行為の規制)で禁止されていることをまとめておきたいと思います。
つまり下記の行為が行われたら「警察が動いてくれる」ということです。

貸金業法21条のまとめ

不適当と認められる時間帯

具体的には午前8時~午後9時以外の時間帯に、

  • 居宅への訪問
  • 電話
  • ファクシミリ(FAX)

などの方法によって取り立てを行ってはいけません。

居宅以外の場所

債務者の家以外の場所に、

  • 訪問
  • 電話
  • 電報

などの手段で連絡を取ろうとすること。
仮に訪問されてしまったとして、こちらが退去を求めても、債権者が居座りを続けることは認められていません。

また、債務者以外の親類(夫、妻、両親、兄弟、姉妹、親戚)や知人に対して債務の弁済を求めることも禁止されています。

債務者以外の人に明らかにすること

「借りた金を返せ!」など債務者が借金をしていることを、

  • 張り紙
  • 立て看板
  • 大声での会話

などを用いて周囲に知らしめること。

他から金を借りろと要求すること

  • 「家族からお金を借りて返せ」
  • 「他の業者や交友関係をたどって借りろ」

など、弁済資金を他から調達するように要求すること。

また、生命保険を無理やり契約させることも禁止されています。
なぜなら自殺によって得られる保険金で、債務を支払うように保険契約させる事例が過去に起こっているからです。

ただし連帯保証人に関しては支払い義務が発生します。

代理人を飛ばして連絡を取ること

債務者が弁護士、司法書士などの専門家に案件を委託した場合、債権者は代理人を通して債務者と連絡を取ることができます。

債権者である金融業者は代理人を通さずに、債務者と連絡し借金の弁済を求めることはできません。

委任状の取得を禁止

公正証書作成に関して、債務者から委任状を求めることは禁止されました。
これによって利息制限法に従わない内容の契約を結ばされることを防げます。

また白紙委任状に署名を求められた場合は、絶対にその要求に応じないようにと覚えておきましょう。

もし白紙委任状を作成してしまうと、滞納した瞬間に裁判を通すことなく相手に強制執行されてしまいます。

結論:借金を返せなくても怖い人が家に来ることはない!

上記で現在では貸金業法という「法律によって禁止されている取り立て行為」をまとめました。

結論としては、借金を返せなかったとしても、法律で消費者保護が進んだ現在では、怖い人が家に来ることはないということです。

昔は実際にあったのですが、今はマンガくらいでしかその光景を見ることはないでしょう。

違法な取り立てに遭ってしまったら

もし、ヤミ金などの違法な貸金業者に暴力的なことをされたら、先程も書きましたがすぐに警察に電話するようにしましょう!

編集部まとめ

青木雄二センセイの漫画やウシジマくんなどの漫画を読むと、借金が返済できなかったら怖い人がやってくるイメージがまだまだありますよね。

ですが、よほど悪質なヤミ金でお金を借りない限りは、怖い人はやってこないのが現実です。

だからといって返済しなくても良いことにはなりませんが、もう少し消費者金融などでお金を借りることに対する心理的なハードルが下がれば良いなぁと編集部も思います!